Commonwealth Games
1.コモンウェルスゲームとは
現在、仕事でオーストラリアに来ています。今年の2月初旬以来ですので、約2カ月ぶりです。
今回も、業務提携先のオーストラリアの法律事務所を訪問し、オーストラリアの弁護士の先生と具体的な案件対応を行うとともに、日豪それぞれの法務知識を情報交換しております。
また今回の訪問記は別途アップさせて頂こうと思っておりますが、ここでは、今月、ゴールドコーストで開催されていたコモンウェルスゲーム(Commonwealth Games)のことを少しご紹介しようと思います。
多くの日本人の方は、コモンウェルスゲームと聞いて「?」となるかと思います。私もそうでした。
コモンウェルスゲームとは、Commonwealth of nations(いくつかの訳があるようですが、一般的には「イギリス連邦」と訳されるようです)のメンバー国が参加して、4年に1度、様々なスポーツ種目で競い合う大会です。
4年に1度、と聞けば、オリンピック?という感じですが、まさにCommonwealth of nationsの国々のみが参加する地域限定オリンピックのような大会といえるでしょう。
歴史は古く、1930年にBritish Empire Gamesがカナダのハミルトンで開催されたのがコモンウェルスゲームの最初といわれています。
2.コモンウェルスゲーム・ゴールドコースト大会2018
今年の4月上旬、この大会が、オーストラリアのゴールドコーストで開催されました。
これまで、オーストラリアでは、1938年にシドニー、1962年にパース、1982年にブリスベン、そして2006年にメルボルンでコモンウェルスゲームが開催されており、今回のゴールドコーストでオーストラリア国内5都市目になります。
今回の大会には、イギリスやオーストラリア、インドなど約70か国が参加したようです。
今回、私がゴールドコーストを訪問したのは、この大会が閉会した直後でした。そのため、例えば水泳種目が行われたスタジアムがまだ解体されずに残っているなど、町全体にコモンウェルスゲームの余韻が残っていました。
そしてゴールドコーストに住む提携先の弁護士の先生や、その他のローカルの人たちに、大会期間中の状況を聞いたところ、実は、地元の方々は、大会前、当局から「幹線道路がものすごく規制されるぞ」とか「もの凄い人達が海外から来るからな」とか、結構脅されていた(?)ようで、大会期間中は、ほぼ外出しない方が多かったようです。
あるいは、大会期間中のみ、ゴールドコースト以外の都市や国外に滞在していた方もいたようです。
オーストラリア人の地元ローカルの方ともお話をしましたが、「テレビでは見たけど、外には全然出なかったから、実際にどれぐらいの人達が来ていたのかも分からないし、実感ないわね」といった感じでした。
その影響もあってか、大会期間中は、もの凄い渋滞となり、車で仕事に行けないなどといった事態はあまり発生しなかったようです。
そんな話を聞きながら、また大会のフラッグや、大会のユニフォームを着たスタッフの集団などを見ながら、2年後、我が国で開催される東京オリンピックに思いを馳せておりました(とはいえ、特に気合を入れてオリンピックを見に行く予定などもないのですが・・)。
追伸 結局、私にとっての至福の時は、今回も、土曜日の早朝、Sufers Paradiseのビーチで何も考えず過ごすひと時でした。
弁護士 高橋健