訴訟裁判の記事一覧
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訴訟を提起すると,自賠責の手続は止まります
あまり知られていないことなのですが,自賠責の後遺障害の等級認定を進めているときに,訴訟を提起した場合,「訴訟を提起されているなら,裁判で決めるべきことなので,自賠責での等級認定は行いません」ということで,自賠責の等級認定 […]
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主婦の休業損害に関する裁判例の考え方
交通事故に遭われた場合,相手方に請求できる損害の項目の一つとして,「休業損害」があります。休業損害とは,交通事故により受けた傷害の治療のため休業を余儀なくされ,その間収入を得ることができなかったことによる損害をいい,事故 […]
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歯牙の傷害
交通事故で歯が折れてしまった場合、必ずしも後遺傷害の等級認定がされるわけではありません。 歯について、後遺障害の等級は次のように規定されています。 ・14歯以上に対し歯科補綴を加えたもの:10級4号 ・10歯以上に対し歯 […]
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免許停止または免許取消のための意見の聴取手続
道路交通法104条1項は,相当長期の免許停止(免停)や,免許取消の処分をしようとする場合は,「公開による意見の聴取を行わなければならない。」と定めており,同条の2項は,「意見の聴取に際しては,当該処分に係る者又はその代理 […]
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生命保険・損害保険は損益相殺の対象になるか
-損益相殺とは 交通事故によって損害を被った被害者が,加害者から損害の賠償を受ける際,その損害賠償の原因となった事故と同一の原因によって利益を受けた場合には,損害の額から,利益を受けた分を差し引くこととされ […]
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残価設定型ローン完済前に生じた事故により発生した評価損の請求権者
残価設定型ローン完済前に生じた事故により発生した評価損の請求権者 弁護士 武田雄司 ■ポイント 1.裁判例でも考え方が分かれている。 2. 残価設定型ローン契約では、立替金完済までの間、車の所有権はローン会社に留保され、 […]
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加害者が事故発生の際にとるべき応急措置について
1 はじめに 不幸にも自動車事故を起こしてしまった場合,パニックになり,何をすべきかがわからなくなってしまうことがあるかもしれません。しかし,法律上,事故を起こしてしまった場合には,以下に述べる措置を取る義 […]
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事故後しばらく経ってからの痺れや痛みについて(事故と傷害・障害の因果関係)
この論点については,過去にこのサイトでも触れていますので,「因果関係」というようなキーワードで検索をいただければと思いますが,以下においては,この論点についての裁判例を補充しておきます。そのままコピペできるように,以下で […]
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役員報酬の「利益配当部分」と「労働対価部分」(労働の対価であると主張立証する方法)
会社役員が交通事故の被害者になった場合,相手方の保険会社は,その被害者が従前会社からもらっていた役員報酬は,全額が「労働対価」ではなく,「利益の配当」の性質があるので,交通事故によって役員報酬全額が失われるわけではない, […]
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自賠責保険からの支払いと遅延損害金について
-交通事故による損害賠償債務の遅延損害金 交通事故は,民法上,不法行為(709条)としての性質を有しますが,不法行為による損害は,不法行為時に発生するとされていることから,損害賠償額全体(弁護士費用も含む) […]