すべての記事一覧
-
【交通事故法務の基礎知識④】損害額の算定 その3
前回,前々回の知恵袋に引き続き,損害額の算定方法について,交通事故による慰謝料を中心に解説させていただきます。 以前,紹介させていただいた通り,実務上,慰謝料については,(1)交通事故により傷害を負った場合,(2)交通事 […]
-
慰謝料の増額事由
交通事故に基づく死亡や傷害についての損害賠償請求においては,損害の一つとして,事故により被害者が受けた精神的苦痛に対する慰謝料が認められます(民法710条)。 また,死亡の場合には,その近親者についても,民 […]
-
弁護士費用相当分の賠償が認められた場合における弁護士費用特約に基づく保険金請求について
■ポイント 1.結論 認定された限度において弁護士費用分の損害は填補されることから、保険金請求権発生の要件を欠くため、保険金請求をすることはできない。 2.理由 弁護士費用特約は、賠償義務者から弁護士費用相当額の損害賠償 […]
-
【交通事故法務の基礎知識③】損害の算定 その2
前回の知恵袋に引き続き,損害額の算定方法について,消極的損害を中心に解説させていただきます。 (1)休業損害 休業損害とは,交通事故により受けた傷害の治療のために休業し,その間収入を得ることが […]
-
自賠法3条の「運行によって」の意義
加害者側である運行供用者に対する損害賠償責任を認める自賠法3条本文は、「自己のために自動車を運行の用に供する者は、その運行によって他人の生命又は身体を害したときは、これによって生じた損害を賠償する責に任ずる」と規定してお […]
-
後遺障害による逸失利益(将来の収入減少)
交通事故で負った怪我が治りきらずに後遺障害の認定を受けた場合、場合によっては加害者に対して「逸失利益」の賠償請求をすることが可能です。 「逸失利益」とは、後遺障害があることで、被害者の方が本来得られるはずだ […]
-
弁護士費用特約を利用する場合の損害項目には弁護士費用が含まれるか?
■ポイント 1.結論としては、弁護士費用特約を利用していても、損害項目に弁護士費用は含めるべき。 2.もっとも、その理由の説明方法については、裁判例でも2通りに分かれている。 ①弁護士費用特約の仕組みから説明するパターン […]
-
自営業の方の休業損害
給与所得者の方が交通事故にあって仕事を休んだ場合の休業損害は、会社が発行する休業損害証明を基準に算出することができるため、比較的容易です。 しかし、自営業の方が交通事故にあったときの休業損害については、しばしば争点になる […]
-
【交通事故法務の基礎知識②】損害の算定 その1
前回の知恵袋(【交通事故法務の基礎知識①】損害の種類)で,損害の種類について紹介させていただきましたが,今回は,それぞれの損害の算定方法について,紹介させていただきます。 交通事故による損害賠償額については […]
-
家屋改造費等について
家屋改造費等について 被害者の方が,事故による後遺障害のために,従前暮らしていた住居で生活を継続することが困難となり,家屋を改造する必要が生じる場合があります。その場合,被害者の受傷の内容,後遺症の程度・内 […]