玄 政和の記事一覧
-
主婦の休業損害に関する裁判例の考え方
交通事故に遭われた場合,相手方に請求できる損害の項目の一つとして,「休業損害」があります。休業損害とは,交通事故により受けた傷害の治療のため休業を余儀なくされ,その間収入を得ることができなかったことによる損害をいい,事故 […]
-
自賠責の重過失減額
自賠責保険は,自動車の運行によって人の生命や身体が害された場合の損害賠償を保険で保障する,被害者保護を第一の目的とする制度であり,自賠法に基づき契約締結が強制されています。そのため,被害者の損害賠償請求権を認める自賠法3 […]
-
生命保険・損害保険は損益相殺の対象になるか
-損益相殺とは 交通事故によって損害を被った被害者が,加害者から損害の賠償を受ける際,その損害賠償の原因となった事故と同一の原因によって利益を受けた場合には,損害の額から,利益を受けた分を差し引くこととされ […]
-
加害者が事故発生の際にとるべき応急措置について
1 はじめに 不幸にも自動車事故を起こしてしまった場合,パニックになり,何をすべきかがわからなくなってしまうことがあるかもしれません。しかし,法律上,事故を起こしてしまった場合には,以下に述べる措置を取る義 […]
-
外国人の交通事故の場合に適用される法律は
1 準拠法の問題 日本国籍を有しない外国人が,日本国内で交通事故の被害にあった場合,適用されるのは日本の法律なのか,日本の法律でないとすれば,当該外国人が有する国籍の国の法律なのか,という問題が生じます(準 […]
-
未成年者の親の責任
-責任能力 民法712条は,未成年者が他人に損害を与えても,「その行為の責任を弁識するに足るべき知能」を具えていない場合は,損害賠償責任を負わないと定めています。この,「行為の責任を弁識するに足るべき知能」 […]
-
政府保障事業について――ひき逃げにあった場合及び加害者が自賠責保険未加入の場合
第1 はじめに 日本では,自動車への自賠責保険(共済)の加入を義務付けることにより,自動車事故の被害者救済を図ろうとしていますが,無保険車による事故や,ひき逃げ事故にあった被害者は,自賠責保険 […]
-
駐車車両の責任
-はじめに 夜間をバイクで走行中に,道路上に駐車されていた車にぶつかり怪我をしたような場合,駐車車両の所有者等に対して,責任を問うことはできるのでしょうか。「動いていないのだから,過失はない」とも思われます […]
-
自賠責保険からの支払いと遅延損害金について
-交通事故による損害賠償債務の遅延損害金 交通事故は,民法上,不法行為(709条)としての性質を有しますが,不法行為による損害は,不法行為時に発生するとされていることから,損害賠償額全体(弁護士費用も含む) […]
-
慰謝料の増額事由②
以前の知恵袋(https://www.fushimisogo.jp/wordpress/accident/wisdom/?ID=785)で,(1)被害者の過失が重大であったり自己態様が悪質な場合,(2)加害者の事故後の態 […]