牧野 誠司の記事一覧
-
訴訟を提起すると,自賠責の手続は止まります
あまり知られていないことなのですが,自賠責の後遺障害の等級認定を進めているときに,訴訟を提起した場合,「訴訟を提起されているなら,裁判で決めるべきことなので,自賠責での等級認定は行いません」ということで,自賠責の等級認定 […]
-
事故後しばらく経ってからの痺れや痛みについて(事故と傷害・障害の因果関係)
この論点については,過去にこのサイトでも触れていますので,「因果関係」というようなキーワードで検索をいただければと思いますが,以下においては,この論点についての裁判例を補充しておきます。そのままコピペできるように,以下で […]
-
物損当て逃げの慰謝料
一般的に,物損事故では慰謝料が発生しないと考えられており,これも,被害者の実感と裁判実務の大きな隔たりのある部分で,私は常々おかしいやろと思っています。正直,自分だったら,少しの怪我をして何回か医者に通うより,買ったばか […]
-
裁判上の和解における弁護士費用の相場
交通事故の裁判の「判決」で認められる弁護士費用は,「認容された損害賠償額の1割」というのは,ほぼ確定した裁判実務の流れです。 では,裁判上の和解において,弁護士費用はどのように考慮されるかというと,大阪,京都の運用では, […]
-
自賠責保険から支払われる金額
自賠責保険によって支払われる賠償金について,まず注意すべきことは,「物損については支払われない」ということです。したがって,もしもあなたが交通事故の被害者になり,あなたの運転する自動車に損害が生じても,その損害の賠償は, […]
-
整体,鍼灸,あんま,マッサージについて
交通事故の被害者の方が,整形外科において治療を受けた場合は,(被害者に過失がない場合)治療費は,原則として全額,相手方に請求できます。 では,整骨院(接骨院と同じ意味です)に通った場合の治療費はどうかというと,これも,実 […]
-
主婦の休業損害
交通事故の被害者の方が,専業主婦あるいは家事とアルバイトを兼業している兼業主婦さんであった場合,交通事故によってしばらくの間家事もろくに出来なかったのに,相手方の保険会社から,「収入が落ちたわけではないからお金を支払うこ […]
-
被害者の心構え
ひとつ前の知恵袋で,「立証責任は被害者にある」という厳しい現実についてご説明しました。 そうすると,被害者は,たとえ何も悪くなくても,事故に巻き込まれた以上,立証責任を果たさなければ損害賠償は獲得できない, […]
-
立証責任は被害者にある
厳しい現実ですが,交通事故の事件の立証責任は,被害者にあります。 交通事故事件の中には,過失割合が5:5とか,6:4とか,どちらが加害者でどちらが被害者か分からないような事案も多いので,「被害者」という言葉 […]
-
後遺障害1級の「常に介護を要するもの」の意味
高次脳機能障害により後遺障害の1級の認定を受けるには,「神経系統の機能または精神に著しい障害を残し,常に介護を要するもの」である必要があるとされています。そして,その,「常に介護を要するもの」とは,「重篤な高次脳機能障害 […]