武田 雄司の記事一覧
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残価設定型ローン完済前に生じた事故により発生した評価損の請求権者
残価設定型ローン完済前に生じた事故により発生した評価損の請求権者 弁護士 武田雄司 ■ポイント 1.裁判例でも考え方が分かれている。 2. 残価設定型ローン契約では、立替金完済までの間、車の所有権はローン会社に留保され、 […]
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交通事故によるPTSDの発症と損害賠償②
■ポイント 1.主治医がPTSDである旨の診断書を発行していたとしても、裁判所においてPTSDを認定するために改めて厳密に要件への当てはめを検討し、否定する事例があり、診断書の作成経緯、診断書作成の前提事実まで丹念に確認 […]
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交通事故によるPTSDの発症と損害賠償①
■ポイント 1.PTSDの認定基準として裁判例で使用されている基準は、心的外傷後ストレス障害のDSM―Ⅳの診断基準(ICD―10の診断基準に言及する裁判例も一部あり)。 2.PTSDを回復が見込めない後遺障害として認定す […]
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交通違反の点数制度について―具体例―
1.はじめに 前回のコラムでは「交通違反の点数制度」について解説を致しました。 本稿では、いくつかの具体的な交通事故の事例に沿って、点数制度が適用される結果を計算してみたいと思います。 2.具体例 2.1 ケース①―信号 […]
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交通違反の点数制度について
1.はじめに 交通事故を起こした時には、点数が減ってしまう、と気にされる方も多いと思います。点数によっては、いわゆる免停を受ける可能性もあり、業務上運転をされる方は特に気を使うところと思われます。 そこで、本稿では、この […]
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症状固定後の将来の治療費を請求することができるか
■ポイント 1.一般論としては症状固定日より後の治療費は相当因果関係が認められないものとして損害賠償請求が否定されるケースが多い。 2.被った傷害の内容によっては、引き続き保存的治療が必要であったり、リハビリテーションが […]
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物損と慰謝料請求
■ポイント 1.物損の場合には慰謝料請求は原則認められない。 2.例外的に、財産価値以外に考慮に値する主観的精神的価値をも認めていたような特別の事情が存在する場合には、物損であっても慰謝料請求が認められ得る。 3.慰謝料 […]
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家屋の損傷と慰謝料請求の可否
■ポイント 1.物損の場合には慰謝料請求は原則認められない。 2.例外的に目的物が被害者にとって特別の愛着をいだかせるようなものである場合や、加害行為が害意を伴うなど相手方に精神的打撃を与えるような仕方でなされた場合など […]
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弁護士費用相当分の賠償が認められた場合における弁護士費用特約に基づく保険金請求について
■ポイント 1.結論 認定された限度において弁護士費用分の損害は填補されることから、保険金請求権発生の要件を欠くため、保険金請求をすることはできない。 2.理由 弁護士費用特約は、賠償義務者から弁護士費用相当額の損害賠償 […]
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弁護士費用特約を利用する場合の損害項目には弁護士費用が含まれるか?
■ポイント 1.結論としては、弁護士費用特約を利用していても、損害項目に弁護士費用は含めるべき。 2.もっとも、その理由の説明方法については、裁判例でも2通りに分かれている。 ①弁護士費用特約の仕組みから説明するパターン […]