顧客からの損害賠償請求への対応

川島 直人

  • 企業法務

当事務所の顧問先から 「引越し作業中にお客様の物品を誤って破損させてしまった。顧客でもあるので円満に解決をしようと考えていたが、請求された内容が当初想定していた金額よりも高額なものであった。顧客との関係を悪化させたくないが、請求された金額が適切かどうか判断ができず、対応に苦慮している」という相談がありました。

当事務所としてはまずは顧客の請求内容を正確に把握するために請求の根拠となる資料の確認をすること、損害賠償保険の加入の有無を確認するよう助言し、その後、顧問先とも協議の上で当事務所が代理人として顧客との窓口(交渉)をすることになりました。

当事務所としては、まずは顧客に対して請求を裏付ける資料を開示いただくように依頼をし、その上で損害賠償実務における損害の範囲や金額などを丁寧に説明をして交渉をし、結果として、当初の請求額から減額をして法的に適切な賠償額で合意を成立させることができました。

弁護士が代理人として窓口をしたことで、感情的な対立を避けつつ、双方が納得できる解決ができたといえます。このように顧客からの損害賠償請求というデリケートな問題もであっても法的な根拠に基づき冷静に対応することが可能であり、トラブルが生じてしまった場合であっても、専門家である弁護士にご相談ください。